チャノキイロアザミウマ


・幼虫 ・成虫 ・産卵中の雌成虫

・温州みかん果梗部の被害 ・温州みかん果頂部の被害
アザミウマ1 アザミウマ2

・温州みかん着色期の果頂部被害

・清見果実着色期の被害

・果梗部初期被害(がく片と同じ形の被害)

・マキ新梢の被害
アザミウマ3

・生態と防除

寄主植物   カンキツ、カキ、ブドウ、チャ、マキ、サンゴジュなど
104種の植物で寄生が確認されている。
 増殖はイヌマキ、サンゴジュ、チャなどで高く、カンキツでは低い。
・加害部位 果実、新梢、新芽
・発育の経過 卵 ⇒幼虫(2齢)⇒1齢蛹 ⇒2齢蛹 ⇒成虫(♀♂とも2翅、2対)。
蛹化は土中、樹皮、葉の重なった隙間。
・年間の発生回数 7〜8回
・産卵数 約50粒
・成虫の寿命 25℃で約30日
・卵〜成虫までの 
       発育期間
25℃で18日、20℃で約25日
・温度と発育 33℃で幼虫に発育障害発生。−2℃で成虫に影響なし。
・越冬形態 成虫又は蛹で樹冠下土壌、樹皮等で越冬し、3月下旬頃から活動する。
・加害期間 6月から10月上旬頃まで。
・予察法   樹の赤道部の外成り果実面上の寄生数を直接調べる方法と洗浄法が簡単である。
洗浄法は水道水に展着剤を加用し、果実を洗浄し、ティッシュペーパーでこし
むしめがね等で虫数を数える。
・その他の留意点  マキやサンゴジュの防風垣にも薬剤を散布する。
 夏秋梢発生園や谷間の園地で被害が大きくなり、逆に風通しの良い園地は、
被害が少ない傾向がある。

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