ミカンハダニ

第二若虫(雌)に寄り添う雄成虫(脚の長い方)


生態と防除

寄主植物 カンキツ、ビワ、ナシ、モモ、スモモ、カキ、サンゴジュ、ウリ類など。
加害部位 葉、果実
被害の大きい
時期
春葉硬化前に多発すると緑化しない。また、果実では秋〜収穫期に多発すると
果実の紅がうすく白っぽくなる。
発育の経過 卵⇒幼虫(脚3対)⇒第一若虫(以下脚は4対)⇒第二若虫⇒成虫
年間の発生回数 13〜14回
越冬形態 全ステージ
成虫の生存期間
及び産卵数
温度の影響が大きい。
20℃→18日(33粒)
25℃→15日(31粒)
30℃→ 8日(28粒)
32℃→3〜5日(極少)
卵期間 温度の影響が大きい(冬:20日以上、春〜夏〜秋:5〜6日)
幼虫の発育 温度の影響が大きい。
20℃→20日
25℃→14日
30℃→10日
32℃→ほとんど発育しない
天敵 ハネカクシ類やハダニアザミウマ、カブリダニ類などがあるが、いずれもハダニ多発後になる。
しかし、合成ピレスロイド剤の散布後に異常多発するが、これは天敵相を壊すことが原因である。
防除上
考慮すべき点
殺ダニ剤は、抵抗性の発達を避けるため同一系統薬剤の連用を避ける。

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