訪花害虫

(1)コアオハナムグリ

・成虫
成虫
温州みかんの花を加害する成虫
温州みかん落弁直後の傷 ・はっさく幼果期の傷
コアオハナムグリによる被害
・はっさく収穫期 ・甘夏収穫期
コアオハナムグリによる被害 コアオハナムグリによる被害


(2)ヒメヒラタケシキスイ

温州みかんの花を加害する成虫

・はっさく果実のヒメヒラタケシキスイによる被害
ヒメヒラタケシキスイによる被害

生態と防除

(1)コアオハナムグリ
・訪花植物 カンキツ(花粉の多いハッサク、甘夏、イヨカンなどは被害が多く、
花粉の少ない温州みかんは少ない)。サンゴジュやクリの花にも多く訪れる。
・加害部位 花(子房に傷を付ける)
・発育の経過 卵 ⇒幼虫(3〜4齢)⇒蛹⇒成虫(有翅2対)
・年間の発生回数 1回
・越冬形態 幼虫
・産卵場所 山林や果樹園の土中(腐食の多い園内、バーク堆肥などの有機物を大量に入れると多発する)
・訪花習性 晴天日の午前中に多く飛来する。
・防除適期 開花2〜3分咲の頃で飛来の多い、晴天の午前中。
・防除上の留意点 ミツバチに対する被害を回避するため、関係者へ散布前に連絡する。有機リン剤は残効性で劣る。
 
(2)ヒメヒラタケシキスイ
・訪花植物 カンキツ(主として吸密に訪れる。開花期から落弁期まで加害する)。
・加害部位 花(子房に傷を付ける)
・発育の経過 卵 ⇒幼虫⇒蛹⇒成虫(有翅2対)
・越冬形態 成虫
・訪花習性 花弁の中に潜り込むと移動は少ない。
・耕種的防除 落下果実や放棄された腐敗果実に潜り込んでいることが多い。このため、冬場に土中深く埋没する。
・防除上の留意点 ミツバチに対する被害を回避するため、関係者へ散布前に連絡する。

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