ミカンキイロアザミウマ

ハウスみかんの被害状況(7月中旬)
果実被害 吸汁被害の拡大図

生態と防除

寄生植物 カンキツ、ブドウ、モモ、洋ナシ、リンゴ、イチゴ、トマト、キュウリ、レタス、
キャベツ、インゲン、エンドウ、ネギ、ワタ、バラ、キク、カーネーション、
ポインセチア、シクラメン、ガーベラなど。
加害部位 果実
多発生型作型、
時期
ハウスみかん、果実着色期
発育の経過 卵→1齢幼虫→2齢幼虫→1齢蛹→2齢蛹→成虫(約9日、30℃)
30℃で最も発育が早く、発育零点は約6℃。蛹化は枝の隙間や、
枯れ草の下など。
成虫の寿命 20〜30℃では60〜30日。
産卵部位 果実の着色した果皮部位を好んで選択する傾向があり、
着色した果実ほど産卵総数が多い。
寄生部位 温州みかんの開花した花、油胞が黄化した時期以降の着色した果実に限定される。
発生回数 露地では1回。施設栽培では、果実着色が始まってから収穫終了までの
2〜3ヶ月間で5〜8世代が繰り返されると考えられる。
ハウスみかん
の被害
流通過程で傷を中心に果実腐敗が発生する。
防除のポイント 成虫や幼虫は殺虫できても、果皮の中に産み付けられた卵までは防除しきれない。
激発時には連続した2回の防除をセットと考えて5日程度の間隔で実施すると効果的。
越冬場所 収穫せずに圃場に残された作物上や雑草上で、成虫の状態で越冬する。
耕種的防除 ・光反射シートマルチ・・・被害を軽減
・防虫網、光反射資材の被服・・・施設内への侵入防止

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