ミカンネコナカイガラムシ(ネカイガラ)

・根への寄生状況

ネカイガラ多発により葉肉崩壊症を助長(品種:清見、時期:6月中旬)


生態と防除

・寄主植物 カンキツ、チャの他、ササ、ヨモギ、ヤエムグラ、ハコベ、エノコログサ、イヌビエ、カタバミ、ツユクサ、
イヌタデなど果樹園の雑草
・加害部位
・発育の経過 卵 ⇒幼虫(4齢)⇒成虫(無翅)、ほとんどが♀で単性生殖
・年間の
    発生回数
3回
・越冬形態 幼虫。3月頃から発育が始まり、地温が10℃以上で産卵する。
・産卵 ♀成虫が出す卵のうの中に産む
・1世代の発生 5月下旬に初発、幼虫発生最盛期は6月上中旬。卵期間は約10日、発育日数50〜60日。
・2世代の発生 7月下旬頃に初発、幼虫発生最盛期は8月上中旬。卵期間は約7日、発育日数50日。
・3世代の発生 9月下旬〜10月下旬に発生。
・1♀産卵数 50〜200粒、平均120粒
・発生好適条件 15〜25℃、土壌水分20%前後、粗大有機物が多く通気性が良好
・耕種的防除 石灰を施用し土壌を中和する。中耕し土壌水分を高める
・その他 多発により葉肉崩壊症を助長した事例がある(写真参照)。

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