ヤノネカイガラムシ

・葉に寄生した雌成虫 ・羽化直前の雄
・雄介殻

・雌成虫の殻と虫体 ・産卵直前の雌成虫(卵に目が形成されている)
殻と虫体

・雌成虫内の孵化幼虫 ・歩行幼虫(1齢)

・雌の2齢幼虫

・6月中旬の雌成虫内の様子(無散布)
(カイガラ内に2齢幼虫と1齢幼虫が生存)
・6月中旬の雌成虫の様子(薬剤散布)
(カイガラ内の幼虫が死亡)


・1世代幼虫が果実に定着(H13.6.18) ・1世代幼虫が果実に定着直後(H13.6.18)


・はっさく果実に寄生した雌幼虫 ・ハッサク葉上に寄生した雄蛹 ・多発園(ハッサク)
カイガラ1


・温州みかん果実に寄生した成虫


天敵これな〜んだ
・若令幼虫を補食中の天敵 ・ヤノネカイガラムシ体内に寄生する
 寄生蜂の蛹
・寄生蜂の成虫(たぶんヤノネツヤコバチ)

寄生蜂の蛹(一つの介殻に二匹の蛹がいてました。)
介殻をめくるとこんなのが出てきました。


??? ヤノネカイガラムシを捕食中

生態と防除

・寄主植物 カンキツ(ユズ、カボスなどは1齢幼虫は定着しても発育できない)
・加害部位 枝、葉、果実
・発育の経過 (雌)卵 ⇒幼虫(2齢)⇒未成熟成虫⇒成熟成虫(無翅)。
(雄)卵 ⇒幼虫(2齢)⇒蛹⇒成虫(有翅1対)。
・年間の発生回数 3回(標準的な初発生は5月中旬、7月下旬、9月中旬)。
・産卵数 卵胎生であり50〜300頭(平均150頭)
・卵期間 卵は成虫の胎内で胚子発育までして胎外に産出されるため、
産卵後の卵期は約1時間と短い。
・越冬形態 2齢幼虫、未成熟成虫、成熟成虫で越冬するが越冬完了歩合は成虫で高い。
・1世代の発生 5月中旬に初発、10日と40日後にピークとなり、60日で終息する。
発生後20日で2齢幼虫に、45日後に未成熟成虫となる。
・2世代の発生 7月下旬に初発、8月上旬に最盛期となる。
発生後13日で2齢幼虫に、35日後に未成熟成虫となる。
・3世代の発生 9月中旬に初発、10月に最盛期となるが2世代と重なり明確でない。
・天敵の種類 ヤノネキイロコバチ、ヤノネツヤコバチ
・天敵の利用法 天敵類への影響の少ない薬剤を使用する。

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