マンガン過剰症

葉における被害 樹における異常落葉の様子

生態と防除
発症部位
症状 葉の表面にチョコレート色の斑点を秋期に生じ、
12月から3月にかけて異常落葉を引き起こす。
異常落葉は、樹勢を低下させるだけでなく、
次年の着花を著しく減少させて、隔年結果を助長する。
発症条件 土壌の酸性化により、土壌中のマンガンが容易に溶け出し、
マンガン過剰症を引き起こす。
対策 石灰質資材を施用して酸性土壌を改良し、土壌pHを5.5以上にする。
長年耕起していない畑では、耕起することにより、表層に蓄積している
カルシウムやリン酸を有効化させる方が改良効果は高い。
また、着花過多によってもマンガン過剰が促進されるため、
過度の乾燥(水切り)をひかえるとともに、剪定によって花と新梢比を調節し、
新葉の割合を高めると、過剰症の発生を軽減させる効果がある。