アンケート結果より
 ミカンを多く食べる人のグループとそうでない人のグループとの比較では肥満や高脂血症の割合に違いはありませんでした。つまり、ミカンをたくさん食べる事が、肥満・高脂血症の原因ではないという事です。果物は甘いので高カロリ一と考えがちですが、同じ嗜好品である菓子類と比較すると脂肪分が少なく、水分は多いので、カロリーは1/5程度にしかなりません。
 果物を食べ過ぎると太るという俗説は明らかに間違っており、健康と美容を考えれば、もっとミカンを食べるべきといえるでしょう。

    

 次は糖尿病についてです。ミカンを食べない人たちに比べ、毎日たくさん食べている人たちでは明らかに糖尿病を患っている方の割合が低くなりました。ミカンを食べ過ぎると糖尿病になりやすいということは無く、むしろミカンを食べることが糖尿病を予防するとさえ言えそうです。
 理由はいろいろ考えられますが現在その理由を解明するための研究に力を注いでいます。

      

 今回の調査では、ミカン摂取量と血管系病気の中の高血圧との関係は認められませんでした。心臓病ではミカンをたくさん食べている人のグループに罹患率が低いという結果が得られました。ミカンにはビタミンC、ヘスペリジンなどを始めとして多くの健康に役立つ成分が含まれています。その成分に動脈硬化や血栓生成予防作用があるため、ミカン大好き人間には心臓病が少ないと思われます。

     

 食生活の欧米化で特に増えているのが痛風です。別名、贅沢病とも言われているこの病気は、蛋白源を多く摂ることで血液中の尿酸が高まり、その結果、溶けきれなくなった尿酸が指の関節などに結晶となって溜まり激しい痛みを引き起こす病気です。今回の調査から、ミカンを多く食べる人ほど高尿酸血症の人が少なくて、毎日4個以上食べる人に痛風は一人もいませんでした。
 その理由は今のところ???です。

     

 以上のアンケート調査から、ミカンを多く食べることが肥満や高脂血症、糖尿病の原因になることは無く、むしろ糖尿病・心臓病・痛風といった生活習慣病については予防効果さえ期待できることが明らかとなりました。現在私たちは、ミカンを多く食べる人とそうでない人の体の中に、どのような違いがみられるかを明らかにするための研究を開始しました。下の図からミカンをたくさん食べた人とそうでない人では血液中の病気に関わる因子と病気を予防する因子に、大きな違いがあることが解ると思います。