平成28年産有田地方かんきつ類の着花状況調査結果
調査者:有田振興局農林水産振興部農業水産振興課、果樹試験場、果樹園芸課、経営支援課
近畿農政局、和歌山中部農業共済組合、農業共済組合連合会、JA和歌山県農、JAありだ
調査日:平成28年5月6日
平成28年産かんきつ類の新梢の発生や着花状況は、園地や樹によるバラツキが見られるものの、総体的に平年より満開期が早く、着花量は多い状況であった。
各品目別の詳細は以下のとおり。
(1)温州みかん
@新梢の発生は平年並みからやや少なく、樹勢は中庸からやや弱く、着葉数は平年並みであった。
A発芽期は平年に比べ9日程度早く、展葉期は平年に比べ10日程度早かった。
B満開期は極早生で5月3日頃(平年比6日早い)、早生で5月4日頃(平年比6日早い)、普通で5月5日頃(平年比7日早い)と思われる。
C着花指数は平年を10とした場合、極早生で12.3、早生で11.8、普通で10.7であった。
(2)清見
@新梢の発生は平年並みであり、樹勢は中庸で、着葉数は平年並みであった。
A発芽期は平年に比べ9日程度早く、展葉期は平年に比べ6日程度早かった。満開期は5月5日頃(平年比8日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、11.8であった。
(3)不知火
@新梢の発生は平年並みであり、樹勢は中庸で、着葉数は平年並みであった。
A発芽期は平年に比べ9日程度早く、展葉期は平年に比べ12日程度早かった。満開期は5月6日頃(平年比7日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、9.8であった。
(4)はっさく
@新梢の発生はやや少なく、樹勢は中庸で、着葉数はやや少なかった。
A満開期は5月8日頃(平年比5日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、11.9であった。