温州萎縮病

・萎縮症状が激しい発病樹 ・症状が激しくでた温州みかん春葉と症状がでない夏葉
萎縮病1 萎縮病2


・萎縮病の土壌伝染速度を速めるサンゴジュ ・サンゴジュに隣接した場所に植えられている、
症状の激しい温州みかんの樹
萎縮病3 萎縮病4


品種系統による発病の差(隣接樹)
著しく発病している(早生温州みかん) 発病していない(中生温州みかん)


同一園における再発の差
改植後10年で再発した宮川早生   改植後10年で健全な興津早生
 


・生態と防除

病   原 ウイルス
発病品種 カンキツ類全てに感染するが、一般に病徴が見られる品種は温州ミカンである。
しかし現地における観察では、温州みかんの中でも差が見られ、
宮本早生・宮川早生は弱く、上野早生・興津早生はやや強く、中生温州はかなり強い。
サンゴジュも保毒する。
発病部位 春期の新梢
伝染方法 接ぎ木伝染と土壌伝染。サンゴジュにより土壌伝染は急速に進む。
耕種的対策 @苗木や高接の穂木は、健全な母樹から採る。
A発病跡地にはカンキツ以外の作物を植える。
B防風樹にサンゴジュを植えない。
事例調査 サンゴジュによる蔓延助長実態