チャノキイロアザミウマの発生数には波があるため、発生のピークを把握することで効果的な防除が可能です。
有田みかんデータベースでは各地域の発生状況を公表していますが、発生条件は園地条件により様々ですので、自分の園地の発生ピークを把握するためには定期的にチャノキイロアザミウマの発生数を調査するとより効果的です。
ここでは、調査方法を紹介しますので、チャノキイロアザミウマの被害に悩まされている方は是非試してみてください。 |
1. |
飛来数の調査には市販の黄色粘着トラップを使用します。
チャノキイロアザミウマは黄色に誘引され、シートの表面の粘着剤により捕殺されます。 |
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市販の黄色粘着トラップをチャノキイロアザミウマの発生数が知りたい場所に設置します。 |
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1週間毎に交換して、設置していた粘着シートを持ち帰り、チャノキイロアザミウマの捕殺数を調査します。 なお、粘着シートはすぐにひっついて持ち運びが不便なので、回収の際に市販の食品用ラップフィルムで包むと、その後の作業もやりやすくなります。 |
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4. |
チャノキイロアザミウマは体長1mm未満と小さく、肉眼では判断しにくいので、簡易の顕微鏡や、ルーペを使用して調査します。
粘着紙シートにボールペンやマジックで仕切り線を引くとカウント作業がやりやすくなります。 |
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カウントした発生数を記録することで発生数のピークを把握できます。 |
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調査で発生数のピークが判明したら、その時期に合わせて適期防除を行いましょう。 |
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