販売面での優位性

江戸時代からの流通組織を進化

有田地域では、紀州藩の保護政策により日本初のみかん共同出荷組織「蜜柑方」(みかんがた)を組織しており、以降も時代の流れに応じ、その形態を進化させ続けてきました。

現在、有田地域では全国的に主流の「農協出荷」だけでなく、生産者や集落組織を主体とした多様な出荷組織が共存することで、産地全体として販売面での優位性を維持し続けています。

  • 江戸時代の選別・籠詰めの様子江戸時代の選別・籠詰めの様子
    出典:紀伊国名所図会
  • 大型船へのみかんの積込大型船へのみかんの積込
    出典:紀伊国名所図会

多様な出荷組織の共存

共選共販組織

  • 選果場に集荷し、共同で選果・販売を行い流通を合理化 (主体はJAまたは任意団体)
  • 出荷ロットの大型化による大口取引が可能

個人選果 共同販売

  • 各農家が選果して販売先を決定。出荷は共同で実施
  • ブランド商品の差別化販売

個人選果 個人販売

  • 出荷行程全てを個人の裁量で決定
  • 「顔の見えるみかん」として販売が可能

集出荷業者

  • 集出荷業者が生産者からみかんを買い取り、業者が販売する
  • 高齢農家等に対しては、巡回集荷も実施

産地全体として「有田みかん」 ブランドを形成
多様な出荷形態が共存し、多様な市場のニーズに対応
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